欠けている月はあなたと欲情の 季節があったことのメタファー
洋服を買わずに本を買うように ヤドカリが海に向かって歩く
人生の最後に口にするものが ブロッコリーでいいはずがない
いつか来る雪の日のため人参と ボタンとバケツを常備している
汚くて倒されたのか、倒されて 汚くなったのか、雪だるま
急停止すればあなたは抱き着いて くれるだろうが安全に漕ぐ
歌にして殺した空を飛んでいる 烏がなかなか着陸しない
雪を見に来たはずだったのに君が ジェスチャーだけで誘うラーメン
公園のこどもが雪にしゃがみ込み その白さには喋らずにいる
ブランコに積もった雪を払いつつ 鼻の奥にて熱が生まれる
ベランダに僕ら並んで雪を見る 飽きたら積もる雪を食べよう
貴方には記憶という名の海があり クマノミの住むとこが僕です
僕の吐く息とあなたの吐く息が 重なって、喰うようにして、宵
将来のことは将来決めるので 黙ってシャケを食べてください
僕のことなんて忘れて、忘れたら 僕だと思って紫陽花を見て
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